理系人間が解釈する般若心経

プログラムの見直しとは(野球の場合)
 
 コンピュータのプログラムを作成したことのある方は、ご存知であろうが、ここではプログラムの見直しについて、一つの例として野球を全く知らない国から来た人に野球を教えることを考えてみる。

 プログラムでは何かを判断して、その結果により実行する内容が変わってくる。これをわかりやすいように図示したものがフローチャートである。ここでは経験によってその内容をどのように見直していくかを示す。
 野球を知らない人が出塁した時にどういう走塁をするかを教える。という設定である。

 コーチ:「バッターが打ったら次の塁へ走れ。ボールでタッチされたらアウトだから気を付けろ!」
 走者:「はい、次の塁に走ります。」

 これをフローチャートにすると下図のようになる。

 
バッターが打った。ファール。
 一生懸命に走る。
 コーチ:「明らかにファールの時は走らなくていいんだよ。」
 走者:「そうですか・・・」
 この経験を元にフローチャートを見直す。

 
外野フライ。
 明らかにファールじゃない。一生懸命に走る。外野手捕球し、走り始めた塁に送球してアウト。
 観客:「何で早く戻らないんだ!アウトになったじゃないか!」
 走者:「・・・・・。」
 コーチ:「直接捕球された場合は、今いる塁を離れるのは捕球後でないといけないんだ。タッチアップって言うんだ。」
 走者:「そうですか・・・」
 さらにこの経験を元にフローチャートを見直す。

 
再度外野フライ。
 ファールじゃない。外野手の正面へのフライ。塁に戻ってタッチアップの体勢を取る。
 外野手が落球する。
 観客:「何で走らないんだ!アウトカウントわかってるのか?」

 コーチ:「2アウトの場合は、捕球されたらアウトでチェンジだから、さらにアウトになることはないけど、直接捕球されなかった場合はタッチアップせずに進塁できるから塁に戻ることは考えずにスタートしていいんだ。」
 走者:「そうですか・・・」
 さらにこの経験を元にフローチャートを見直す。

 ・・・といった具合に経験からプログラム内容を見直していく。
 (さらに多くの経験を元に見直したら、もっと実践的なフローチャートができるはずである。)

 このような経験に基づいてフローチャートを見直すプロセスは、一般的に「学習」と言われる。



前へ   TOPへ   次へ