理系人間が解釈する般若心経

「狭い短いの人」の例

 前項の「怒りを感じる元となる他者の行動は何か?」で述べた 「狭い短いの人」の言動の例を挙げてみると・・・


 狭い短いの人は、自分が積み重ねてきた実力ではなく、たまたまうまくいった成功体験が忘れられず、繰り返し同じ事をしたり、自慢したりする。
 自分が優れているという点を自慢して、自分はみんなとは別格だとアピールする。
これに対して失敗の体験は、反省することなく、次に備える事もなく嫌な出来事として忘れてしまう。


 狭い短いの人は、自分が怠けているのを自覚できない。しかし他者には「怠けるな」と言う。
自分がえこひいきしているのを自覚できず、他者に「えこひいきするな」と言う。
 自分がルール通りやっていないのを自覚できず、他者に「ルール通りやれ」と言う。
狭い短いの人は、言い訳をする。そして他の人に対しては「言い訳をするな」と言う。

 
 狭い短いの人は、人の失敗は徹底的に責めぬき、自分の失敗は隠すか、隠せない時には言い訳をしたり何かや誰かのせいにする。
信用を得ようとする事はせず、その場の体面を繕うのに全力を尽くす。
結果、その場の体面を繕う能力を高めるという誤った方向に注力するようになる。
これが他者を怒らせる元にもなる。


 狭い短いの人は、自分の考えが通用しない事がわかると、多くの人が支持する人の側につく。
つまり勝ち馬に乗る。
負け馬側の人の考えが自分と同じでも、有利な勝ち馬側について圧倒しようとする。


狭い短いの人は、言う事を聞かない自分の部下が会社を辞めるのを止めない。
辞める時に業務が引き継がれないのを気にしない。
なぜなら次の人間が来たときに自分が優位に立って、思い通りに命令できて主導権を握れるから。である。


 狭い短いの人は、すぐに恩を忘れる。自分のために人が何かしてくれるのは当然と思う。
しかし自分が他者にしてあげた事は恩着せがましくする。


 狭い短いの人は、相手の立場に立って考えない。しかし一旦、自分が反対の立場になったら手のひらを返したように「どうして相手の立場に立って考えないんだ?」と相手に詰め寄る。


狭い短いの人は、起きたトラブルに対して一つだけの対応策しか頭にない。ケースに応じた複数の対応を予め考えておく事をせず、場当たり的な対応をして失敗する。


 狭い短いの人は、他者が自分のために提供したもの( 労力、時間、お金、物品、ノウハウ技術、信用、プライド、お膳立てした事など)を平気で無駄にする。
その事を言うと、「うるさい奴だ」と思う。


 狭い短いの人は、自分が知り得た情報を人に教えない。
その情報をどう伝えたら組織がうまくまわるようになるかを考えたり行動したりする習慣もない。
考え方や行動が優れている人に対抗する手段として、自分だけが知っている情報を出し惜しみして自分の存在を認めさせようとする。
しかし他者が情報を出し惜しみすると激怒する。


 狭い短いの人は、失敗を隠そうとする。
失敗を反省せず、すぐに忘れる。今後失敗しないようにするための対策を考えないので、相変わらず同じ失敗を繰り返す。
しかし他者の失敗は決して忘れず、繰り返し指摘する。多くの人が居るところでその失敗を暴露して罵倒したりする。


 狭い短いの人は、他者からの働きかけで不利益を被ったら、「あなたは自分の事しか考えていない」や「ルールを無視するな」のような事を相手に言う。
しかし、実はそういった事は自分がしている事であり、それは自分の考え方や行動がどのようなものかをわざわざ暴露しているようなものである。


狭い短いの人が、相手に対して「お前、ウソをつこうとしただろう。」「手を抜こうとしただろう。」と根拠がない事を言う。
それは実は、自分自身が日頃、そういった事をしているからである。
 相手はそう言われても、実際は真面目にやっているので、面食らってしまう。
狭い短いの人は、ウソをついたり手を抜いたりする事は、人が見ていなければ発覚しないので、相手も同じようにやっているに違いないと考えている。
人が見ていないところで、自分が真面目にやるメリットなんかない」と思っている。


 狭い短いの人が、「忘れるな」「ルール通りにやれ」などをしつこいほど言う理由は、それらの事は、自分自身が言われている事、あるいは自分が出来てない事だからである。
そしてそれらの事を自分に言う格上の人には反発しない。
だから言いやすい自分より格下の人に言っているに過ぎない。


 狭い短いの人は、自分が指示・命令したことをフォローしない、忘れる。
・・・その理由は自分の指示・命令が場当たり的だから。


 狭い短いの人は、少しでも地位が上がると「自分は他の大勢の人達と同等に扱われた。特別扱いしてもらえなかった。」と不満に思う。


 狭い短いの人は、自分が知り得た情報で責任者の判断を仰ぐべきケースでも、相談せずに自分で適当に判断して行動する。
自分はノウハウが無いため、行動がその時々でコロコロ変わる。


狭い短いの人は、みんなのためになる陰徳とは反対の行動をする。考えてもない事や実行してもいない事を「した」と言い、人が見ていないところでは、しなければいけない事もしない。


 狭い短いの人は、自分が考えたルールを文書にしようとしない。
その理由は自分自身がそれに従わないから。またルールを実施した場合のシミュレーションをしないから。
全く同じ状況下でも、定まった行動を取らず、自分の気まぐれで行動し、人に指図する。


 狭い短いの人は、誤りを指摘されても全く反省する事はない。逆に指摘した相手のあら探しをして、仕返しをしようと考える。


 狭い短いの人は、他者の失敗を「我が振り直す」材料にせず、相手を攻撃して貶める材料にする。


 狭い短い人は、他者がその人のために何かをしてあげたとしても、そのお返しに何かしてくれることはない。
かえって、「お人好しな奴だ。無理そうな事でも何でも頼めそうだ」と考え、遠慮なく頼んでくる。


 狭い短いの人は、自分が人に迷惑を掛けている事を人から言われないと気が付かない。
誰もを公平に扱うべき場で、自分が「気に入った人」だけを優遇する。
「気に入らない人」の悪口・陰口を叩く。しかし自分が逆の立場になると許さない。


 狭い短いの人は、「他者の失敗」や「他者のうっかり」などの人のあら探しをして、指摘するのが大好きである。
逆に自分の欠点を指摘されると、相手が格上の場合は聞いて反省するふりをする。
相手が格下の場合は逆上する。


 狭い短いの人は、近くにいるリーダーシップを取る能力のある信頼の厚い人の表面だけ見てまねをする。
同じようにやっているのに、なぜ自分は信頼されないのかを不思議に思う。
信頼の厚い人が、今まで人知れずどのように苦労したかや努力したかは知ろうとしない。


 狭い短いの人は、誰も見ていないところでみんなのためになる陰徳をしない。
他者がこのような行動を取っているのをたまたま見ても「自分ならもっと目立つ場所で、自分をアピールできるようにやるのに、要領の悪い奴だ」と思う。


 狭い短いの人は、苦境に陥ると、とんでもなく落ち込む。「どうして自分だけが?」と何かのせいにしようとする。
苦境に陥った理由を考えもしない。
打開する努力はせず、逃げ回る。
・・・が、その苦境を抜け出すと何もなかったかのように以前の狭い短い人に逆戻りする。


 狭い短いの人は、定められた最低限の事しかしようとしない。
しかしその事を指摘されると、「何で俺だけが言われないといけないのか?」と逆上し、自分と同じように最低限の事しかしていない他者を見つけて「アイツだってやってるじゃないか?」と言う。


 狭い短いの人は、自分が失敗すると、「他の人も失敗してるじゃないか?俺だけか?」とくってかかる。そして失敗が多い人達の中の一番低いレベルと同等であれば良いと思っている。


 狭い短いの人は、SNSなどで自分と同じような境遇の人達の行動や考え方を常時把握し、「いい加減な奴も結構多い、そんなに真面目にきっちりやってる人間ばかりじゃない。
自分も同じくらいにほどほどに(最低限の事を)やればいい。」と思う。


 狭い短いの人は、ミスを防ぐための対策を立てようとしない。「自分はそんなミスは絶対しないから・・・」と言っておいて、ミスをしたら知らん顔をしたり、隠そうとする。
あるいは人のせいにする。


 狭い短いの人は、相手の全体を見ず、一部の欠点だけを見て非難する。
人の外見や言動などわかりやすい欠点をバカにして笑いのタネにする。


 狭い短いの人は、自分の周辺にいる格下の者が、自分より優れた能力を発揮しようとすると全力でそれを潰そうとする。


 いつも間違いや怠慢を指摘されている狭い短いの人は、他者の間違いや怠慢を見つけると嬉しくてしょうがない。


 狭い短いの人は、部下を指導する時には、部下が今後、自分で判断して行動ができるようにするような指導はしない。
できてもわざとしない場合もあるし、する能力がない場合も多い。


 狭い短いの人は、自分が人に対してした嫌がらせが、回り回って自分に戻ってくるとは夢にも思っていない。
自分が不幸に遇うと「ついてない。何で俺が?」と思う。
原因とその結果が短い時間でつながらないと、同じような事が何度起きても、反省する切っ掛けにはならない。


 狭い短いの人は「人を許す事」「人を褒める事」を自分の敗北だと思っている。


 狭い短いの人は、安全のための余裕を取らない。
 締め切りの期日がある場合には、ギリギリで間に合うようにしかしない。
しかし、自分の見通しが甘かったせいで間に合わなかったとしても、何かのせいにする。
自分が遅れたり、頼まれた事ができてないと相手が困るということを配慮しない。
 逆に相手が遅れて来たり、頼んでいた仕事が終わっていなくて自分が困ると激怒する。


 狭い短いの人は、人が見ていないと平気でウソをつく、サボる。そしてその事を自分の味方だと思う人にだけはしゃべる。
すると味方だと思われた人は自分も同じような事をしてもいいのだと勘違いする。
そういう雰囲気が拡散する事で職場や団体などの規律が乱れる原因になる。


 狭い短いの人は、自分が長年やっていて当たり前にできる事を、慣れない人にやらせて、「なぜ出来ないんだ?」と徹底的に非難する。
また、自分はよくわかっているから相手もわかってて当然だ。と思って詳しく説明する事はない。
それでいて、わからなくて失敗すると「なぜ失敗したんだ!」と責め抜く。


 狭い短いの人は、部下が独自の判断でお客様などにおもてなしをして感謝されると腹を立てる。
自分がおもてなしをして感謝されると自画自賛する。


 狭い短いの人は、自分が主導権を持てない場合に、誰かに従うのが苦手である。
例えば自分より格下の優れた技術を持ってトラブルを解決したり、より良い仕組みに改善する提案ができる者を認めて、その提案を受け入れようとしない。そういう事は「負け」だと思っている。
格下の者を自分の思い通りにするために権力をちらつかせたり、無視したりする。
格下の者の優れた点を伸ばすのではなく、伸びる芽を摘んで、自分が優位性を保てるようにする。
 格上の人から課題を与えられた場合には、その課題を自分より格下の人間に丸投げする。そしてうまくいかないと、その理由も聞かず罵倒する。


 狭い短いの人は、失敗を予防するための地味な日常の点検や確認の重要性を理解しない。
自分がすべき時はやってないのにやったとウソをつく。
人がやっている時は「面倒くさいだろ、必要ないだろ。やらなくても大丈夫。」というくせに、やってなくて問題が発生して迷惑が自分に及ぶと激怒する。


 狭い短いの人は、他者が目立つ華やかな仕事をして人気を集めていると、その上っ面だけをまねして人気を集めようとする。
業界の専門用語や横文字を連発し、相手が理解できなさそうな顔をしているのを見て楽しむ。
 時間を掛けて水面下で根回ししたり緻密に計画を立てたり、リスク管理をしようともしない。
うまくいかなかったら人のせいにして責任を取らない。


 狭い短いの人は、人に頼んだ事をすぐ忘れる。自分が頼んだのにもかかわらず、「誰に頼まれてそんな事してるんだ?」などと言う。
人に頼む時には「気まぐれ」というのと「自分は人の指示できる地位にあるのを見せつけたい」いうだけで、指示する内容を深くは考えない。


 狭い短いの人は、人に仕事を丸投げする。しかもその仕事に必要な情報を伝える事はない。
仕事が終わってもその内容を確認しない。
その仕事が元でトラブルが発生すると、その原因を理解する事なく罵倒する。


 狭い短いの人は、考えが浅い。それは先の事を考えない(短い時間での結果でのみ考える)から。


 狭い短いの人は、他者が今からやろうとしている事を「まだやっていないのか?」と指摘する。
逆に自分がそれを代わりにやった場合は恩着せがましくする。一方、自分がやらないといけない仕事は忘れていて、それを指摘されると逆上する。


 狭い短いの人は、その時の機嫌や気分によって、怒りが沸く敷居の高さが変わったり他者を許す基準が大きく変動する。
対象になる人が自分の好みの人だったりそうでなかったりする場合も同様である。


 狭い短いの人は、一般のお客様を相手にする仕事をする時に自分の友人や身内を優遇する。
それ以外の人達にも同様に接すれば、自分も多くの人達から信頼されるようになるのにもかかわらず・・・。
短期的な狭い視点でものを見て判断するので、そのようにはしない。
自分の身内をえこひいきする事で、その狭い範囲内での自分への支持・信頼を得ようとする。


 狭い短いの人は、人の外見や言動などわかりやすい欠点を笑いのタネにする。


 狭い短いの人は、ルールを決める時にそのデメリットについて考えない。
例えば「部屋を出る時に必ず施錠する事」というルールを決めて、周囲の人に徹底する。
その後に、自分が頻繁に部屋を出入りするようになったら面倒になって、自分が施錠しないだけではなく、「誰だ?いちいち施錠しているのは?」と文句を言う。


 狭い短い人のは、自分はルーズで出来ない事、自分は面倒臭いので出来ない事、自分では適切に判断出来ない事を他者にやらせる。
そして少しでも足りないところがあるとここぞとばかりに罵倒しダメさ加減を指摘する。
そして、あなたも出来ないじゃないか。と言い返すと逆上する。
逆に「どういう考え方で取り組めばいいか?」と質問すると自分で考えろと言われる。


 狭い短いの人は、小さな積み重ねで信頼を得ようとは思わない。


 狭い短いの人は、自分より格下の人の便宜を図る事はない。相手が自分より格上の人の場合は場当り的に便宜を図って、認められようとする。


 狭い短いの人は、因果関係を気にしない。自分に対して冷たい態度を取る相手の言動を見た時にその原因が自分にあるなどとは夢にも思わない。


 狭い短いの人は、自然災害への備えや機械のトラブル防止のための点検などの地味で評価されにくい仕事に関心がない。
そういった人目につかない地味な作業を真面目にやっている人が居る事によって、人知れず事故が防げている事は考えもしない。
それなのに狭い短いの人は、そういう人に、目に付く仕事をちゃんとやれと言って怒る。


 子供にキラキラネームを付ける親は狭い短いの典型的な例である。
一時的な流行りの名前が多く、「どうだ面白い名前だろう」と自慢したり、羨ましがられる事を無上の喜びとし、「将来、自分の子供がどうなるか?」を想像できない。
 年月が経った後、時代遅れのイケてない名前だと周囲の人間から思われるだけでなく、名付けた時の事を忘れてしまった親からもバカにされたら、本人はどう思うだろうか?
 そういう名前を付けて届け出る時の制限は緩いため、特に困難な事なく簡単に付けられる。
 名前を付けられた子供に罪がないのは明らかであるが、進学や就職の際に、本人の評価がされる際に、
その名前を付けた親と一緒の環境で育ったと考えると、広い長いの優れた人に成長しているとは考えにくい。
優れた人間に育ったとしても、偏見によって苦難をの道を歩くのは気の毒である。


 狭い短いの人が人の失敗を許さないのは、自分の失敗が多いからである。
自分の失敗を、人の失敗をあげつらう事で、自分の失敗を目立たないようにしているからである。


 狭い短いの人は、喉元過ぎれば熱さを忘れる。例えば自分の仕事場での仕事のやり方が良くないと思っても自ら改善する事は考えない。
現状のやり方を嘆いたり、上司の悪口を言って溜飲を下げる。
その後は何も考えずに、いつもと同じように仕事を始める。


 狭い短いの人は、人にやり方を教える時に、一度教えたら相手は完璧に出来るようになると思っている。
やらせてみて実際に出来るかどうかを確認しない。
出来なくて何か問題が発生した時には相手のせいにして非難する。
「あの教え方ではうまく出来ない」と言われても自分のやり方を反省しない。


 狭い短いの人は、有名人と接触したがる。しかしその有名人が注目されなくなるとすぐにさめてしまう。
注目されているもの、優れているものと関わりを持つ事で自分の努力や実力とは無関係に、自分の株を上げようとする。


 狭い短いの人は、自分の失敗で怒られると、怒られた原因を考える事なく反省もしない。
今後の対策を考える事もない。自分と同等以下の人の失敗をあげつらって怒る事で、溜飲を下げる。


 狭い短いの人は、 その手法が職場に馴染むかどうかの検討する事なく、 世の中で「最近、流行りの手法」を自分の職場などに導入するように指示する。
そしてしばらく経った時に、うまくいってるかどうかをフォローしないどころか、まだそんな事を続けているのかと怒る。


 狭い短い人は、自分が頑張ってやった事が、誰の役にも立たなかった場合でも「俺はこんなに頑張ったんだ。すごいだろう」と自慢し、自己満足する。





前へ   TOPへ   次へ