理系人間が解釈する般若心経

AMラジオの例で考えてみる

 ここで話は全く変わるが、ラジオはどのような原理で聴こえるか、ご存知だろうか?

 電波の基になる交流は、電池などの直流とは違って、電流の向きが周期的に変化する。つまりプラス、マイナスが周期的に変化する。
 家庭のコンセントにきている100Vは交流で、1秒間に50〜60回電流の向きが変わる。
 この回数を「周波数」と呼び、ヘルツ(Hz)という単位で示す。
 周波数が高くなると(電流の向きの変化の回数が多くなると)、電流の変化は電線から空中に飛び出し電波となる。

 電波には色々な形式があるが、ここでは理解がしやすいようにAMラジオの電波を例に取って説明する。
 AMの電波の波形は、上がプラス、下がマイナスとすると、横軸の時間の経過とともにプラス、マイナスが入れ替わるので、下図のように表される。



 このプラス、マイナスの転換が速くなると・・・すなわち周波数が高くなると下図のようになり・・・。



 さらに周波数が高くなると次のようになる。



 この基本的な波形を「搬送波」と呼ぶ。この波には情報は含まれない。
 この波形の電波を受信すれば、ラジオの受信ランプは点くが、音声が聴けるわけではない。

 実際にラジオから音を出すには、この搬送波に音声や音楽を乗せる必要がある。

 音声の信号が下図のような波形であるとすると・・・。
 


 音声の信号を乗せた搬送波は下図のようになる。(音声信号は搬送波のプラス側とマイナス側の搬送波の強さの変化として電波に乗せられる。)



 これは、エネルギーを持った搬送波に音声という「情報」を乗せたことになる。

 AMラジオでは、この電波をアンテナでとらえると微弱な電流が発生する。その電流をラジオの電子回路で増幅することによって、元の音をラジオのスピーカーなどを介して聴くことができる。

 これを「気」に当てはめると・・・

 搬送波 → 気のエネルギー
 搬送波に乗せられる音声のような情報 → 気のプログラム及びデータ ・・・ということになる。

 これをまとめると次のようになる。
波 動 ラジオの電波
エネルギー 搬送波
情報 プログラム 音声信号
データ

 音声信号だけあっても、搬送波を発射しないとラジオで音声として聴くことはできない。搬送波のエネルギーが小さいと電波がラジオに十分に届かず、クリアな音声を伝えることができない。
 搬送波だけを発射しても、音声がそれに乗っていないとラジオからは何も聴こえない。つまり情報は伝わらない。

 以上のように、「気」のエネルギーをAMラジオの電波に例えると、エネルギーと情報を併せ持つ性質の理解が容易になるのではなかろうか?


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