理系人間が解釈する般若心経

「色」についてのコンピュータと人間の比較

 まず「色」について
コンピュータ人間を比較してみる。

 「色」=実体があるもの(=質量(重さ)・形のあるもの)

本質
コンピュータ コンピュータ本体(ハードウエア)、コンピュータ部品を寄せ集め組み立てたもの
人間 肉体(脳を含む)


機能するには
コンピュータ コンピュータ本体(ハードウエア)だけではコンピュータとしては機能しない。
コンピュータに入力された情報をどう判断して実行させるかのプログラムが必要。
人間 物理的な脳を含む肉体だけでは機能しない。 これについては後の「空」の項目で述べる。

 コンピュータのプログラムの事を考えると、人間にもこれに相当するものが存在するように思える。         



記憶する箇所
コンピュータ ハードディスクまたは磁気・光学媒体、半導体メモリなど
人間 脳という器官

 コンピュータには記憶を保管するハードディスクなどの記憶装置や記録媒体のCDやDVDなどがあって、そこにはプログラムやデータを蓄えることができる。もちろん、コンピュータを使って作成した文書のデータなども蓄えられる。

 コンピュータでは、情報を記録するための方法はいくつかある。・・・『記録媒体の特定の箇所を磁化する(ハードディスク)』、『レーザを照射して物質の反射状態を変化させる(CD、DVDなど)』、『電荷を貯める(あるいは放電する)などの物理的な状態を変化させる(半導体メモリ)』方法が使われ、記録したものを引き出すためには、『磁化状態を検知する』、『物質の反射状態を検知する』、『電荷の状態を検知する』という方法が取られる。この記録や読み出しの過程で新しい物体が出現したり、なくなったりすることはない。

 記録媒体は長い年月を経ると劣化する。記録をしたり記録を読み出す機器も故障する。
 記録の形態はデジタルで、”0”と”1”の二値で記録される。

 人間の場合、物事を記憶する器官は脳であることを疑う人はいないであろう。
 それは事故などにより頭部に損傷を受けた場合や、頭部のCTスキャン画像で異常がある場合などに記憶障害が現われることからも明らかである。
 高齢になると脳の記憶能力は失われていく、認知症などの脳の病気によって急激に能力が低下することもある。

 人間の肉体を形成している細胞はどうだろう・・・。
 細胞一つ一つには、脳をも含む人間の肉体各部の器官の詳細な設計図である遺伝子のDNAが存在する。
 人体は、受精から細胞分裂を始めて、この設計図に忠実にそれぞれの役割の器官に形を変え、やがて人体というまとまりで機能し始める。
 このDNAは4種類の塩基がはしごの様に結合し「二重らせん構造」を形作っている。そのDNAの配列は正に情報である。
 細胞が分裂する際には、このDNAがコピーされる。コンピュータの場合と同じように、情報の記録状態とは、「DNAの塩基の配列がどうなっているか」であり、記録を読み出す時には、特定の箇所の塩基がどういう状態になっているかを検出する。
 逆に記録する場合は、特定の場所に特定の塩基を配列させる。この塩基は外部から取り入れるわけではない。
 その際に新たな物質が湧き出てくるわけでもなく、今まであった物質が消えて無くなることもない。

 コンピュータと人間の脳での記憶の形態の違いは、コンピュータはデジタルで記録するのに対して、人間の脳はアナログである点である。



寿命
コンピュータ 電子部品の集合体であるので、寿命がある。朽ちる。故障する。永久ではない。
人間 寿命がある。各器官の機能は年月とともに衰える。

 生き物は100%死を迎える。

 コンピュータの場合も寿命があるが、本体に記録されているデータやプログラムを別のコンピュータへコピーして移動すれば、そのコンピュータで同じ機能ができるようになる。



姿・形・特性
コンピュータ 物理的に同じものを作るには、設計図のようなノウハウが必要。
人間 遺伝(遺伝子(DNA)という設計図)に基づく。

 人間の場合は、親子の外見や体質、つまり物理的な性質が似ているのは遺伝によるものである。これは科学的に解明されており、実際の親子かどうかを判定するためにDNA判定が実用化されていることからも明らかである。




前へ   TOPへ   次へ