理系人間が解釈する般若心経

怒りは本能から発生するもの

 それでは、その怒りの対象になるものに対して、怒りはなぜ発生するのだろう?

 それは・・・
 相手の言動が著しく利己的だと感じた場合、自分の価値観と合わない場合。
 相手への期待が著しく裏切られた場合。
・・・・・これらの場合は相手の言動が対象である。

 有り得ない事であるが、もしこの世に自分一人だけだったら怒りは発生しないだろう。

 例外として「不甲斐ない自分に対して腹が立つ」というのもあるが、それは「不甲斐なさ」を比較する対象の他者がいればこそ。である。

 怒るという行為は、本能的には、相手を威嚇し、委縮させて二度と同様な言動が取れないようにさせるためで、もともと生き物が他の生き物に侵略されないための防衛本能であると思われる。

 これは弱肉強食の世界で生き延びるためには、必要な本能であり、意識して考えなくても自分が危ない状態になった時などに自動的に瞬時に発動して自分を守ってくれる有難い機能である。
 弱肉強食の動物界でなくとも、相手から攻撃された時に、反撃、仕返し、復讐しようという感情が自動的に発動する。

 あるいは、自分を相手より優位にしておく事によって生命をより良い状態で存続させる本能もある。
 
 その一つは、相手を支配しようとする本能である。
そうする事によって相手からの攻撃がなくなれば、より自分の安全性は増し、さらに自分の思い通りになれば、精神的にも落ち着く事ができる。

 本能であるから、頭で考えた結果そうなるのではなく、自分の意思とは関係なく、自然に湧き上がってくる。

 ・・・・・そして一定時間が経つと自然に収まっていく。
 これは、防衛のための反撃をする状態は、その必要がなくなれば、無駄なエネルギーをいたずらに消費しないようにセーブするための本能だと考えられる。



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