「FTTHって言うと光ファイバでのブロードバンドだけど、FTTHでも色々な形式があるのね。」
「うん、一戸建ての住宅とマンションなどの集合住宅とでは、方法が違うんだ。」
「最近は『マンションタイプ』っていう、光でも割安なプランがあるみたいね。」
「マンションなどでは、各戸がめいめい光ケーブルを引き込むよりも、マンションの建物に光ケーブルを1本引き込んで、それを各戸に分岐させる方法が主流なんだ。ルータに何台かのパソコンを接続できるのと同じような方法だね。」
「でも古いマンションの場合は、各戸に新しくLANの配線をするのは大変そうね。」
「うん、古いマンションでも各戸の電話は、電柱からMDFという配電盤のようなところに集中して入ってきて、各戸に分岐されているんだ。だからそういう配線を利用すれば、新しくLANの配線工事などをしなくてもいいんだ。部屋の壁に穴を開ける必要もないからいいだろう。」
「でも、電話の配線を使うとしたら、電話はどうなるの?」
「マンションの各世帯への電話線には、電話で使う音声信号と通信に使う信号を同時に流すんだ。このような形式は何か覚えはないかい?」
「ADSLでは、一本の電話線に電話の信号と通信の信号を同時に流すことができたわ。これと同じような形式なのかしら?」
「そうなんだ。さっき言ったMDFのあるマンションの共用部分には、電柱から光ケーブルが入ってきていて、一戸建てと同じようにFTTHの回線終端装置があるんだ。それにVDSL集合装置がつながっていて、それはMDFを通って、各世帯への電話線へとつながっているんだ。」
「それはADSLで言うと、ADSLの収容局と同じような小規模の装置があるということね。各世帯にはそれぞれADSLモデムに当たる装置があるの?」
「うん、ADSLモデムに相当するものは、『VDSL宅内装置』なんだ。ADSLと同じようにスプリッタも必要なんだけど、これは普通は『VDSL宅内装置』に内蔵されているね。だから各世帯の電話とパソコンは直接、『VDSL宅内装置』につないで使うんだ。」
「VDSLってADSLと比較すると通信スピードはどうなの?」
「VDSLは、ADSLより通信速度は速くて、最大100Mbpsのスピードが出るんだ。でも、全ての世帯で一度に動画コンテンツを見たりすると、大元の回線スピードは決まっているから、各世帯への通信スピードは遅くなってしまうね。」
「なるほど、マンションの全ての世帯で水道の蛇口を一斉に開けたのと同じような事が起こるのね。」
「そうなんだ。でも、このように一本の回線を共同で使用するから、マンションタイプは料金が割安にできるんだ。」
「なるほど。一戸建ての場合はどうなるの?」
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